中田久美と宮下遥
~天才セッターの師弟が
思い描く全日本の未来図~
 (Sportivaより抜粋)
 

 

チームでは、どんな声が出ているの
 でしょうか?

宮下(以下略)スパイカーとセッターのコンビ
にしても、「もうちょっと早く出して」とか、
セッター側からも「早く入ってほしい」
「待ってほしい」という声ですね。お互い
助け合うだけじゃなくて、これをしてほしい
という要求をする声が出てきたところが、
すごくいいなと思っています。
 
中田久美監督の印象はどうでしたか?
曲がったこと、中途半端なことは本当に嫌い
な方なのだろうなという印象があって、本当
にその通りの方でした。練習中に集中力が
切れたような雰囲気の時は、練習を止めて
「今のは何? 最初からやり直し!」とか
喝を入れてくださることもありますし、逆に
背中を押してくださることも、言葉や行動で
してくださいます。
“やりやすい”と言ったら、すごく軽く聞こえる
んですけど、自分で迷うことがあっても、
とりあえず間違っていたら久美さんが何か
言ってくださるから、まずはやってみようと
いう気持ちになりました。
 
怖いなと思ったりしました?
うーん、怖い…っていうのはなんか当たり
前というか(笑)。そうでなければ久美さん
じゃない。
 
宮下さんが初めて全日本に選出された
とき、当時、解説者だった中田さんは
「見てなさい。この子はモノが違うから」と
褒めていましたが、それを聞いてどう
思われますか?

私の何を見てそうおっしゃってくださった
のかわからないですけど、久美さんが
予言したとおりになるように頑張りたい
です。
 
中田監督は試合において「セッターは
生命線」と考えているそうですが、
‟生命線”として、どういう動きを心がけて
いきたいですか?

 
コートに立っているだけで周りの選手が
「遥がいると安心するな、やってくれるな」
と思ってもらえるような選手になることが
大事だと思います。そして、世界を相手に
戦う中で勝負どころの1点とか、流れを
変える大事なポイントになる場面は
たくさんあると思うのですが、そういうとき
に勝負強くならないといけない。逆に熱く
なって強気になりすぎてもいけない。
周りが落ち着ける、安心できるセッターに
なれるといいと思っています。
 
眞鍋政義監督の時は、岡山で求められる
トスと違って苦労されていましたが。

1本目のパス(サーブレシーブ)から、
テンポよくというのがチームのルールとして
あります。パスも一定のリズムで出せる
のが理想だし、トスもセッターの手から
出たら、みんなが同じように同じテンポで
打つこと。(※この辺難解)
サーブレシーブからでも、フリーボールから
でも、がんばってトランジション(スパイク
レシーブ)からでも、同じようにいいテンポで
攻撃するというのが、今みんなが挑戦
していることです。
 
複数のアタッカーが一緒に攻撃に
入ってくる感じでしょうか?

テンポをよくするということですね。それが
できてくると、自然とシンクロだったり、
攻撃枚数が4枚になったりすると思う。
最初から同じタイミングで、とか4枚で攻撃
に入ろうとかしてしまうと、質の部分が作れ
ない気がするので、ひとつずつ質を高め
ながらやっていけば自然とシンクロなども
できてくるのではないかと思います。
 
首脳陣のひとり、トルコ人コーチの
フェルハト・アクバシュさんの印象はどう
ですか?

今まで全日本のことを「敵」として見ていた
方なので、自分たちで考える自分たちの
長所・短所ではなくて、対戦国から見た
日本の長所・短所を知っている。
このチームで唯一それを知っている方
なので、考え方も全然違うところがあって、
言われたときに「へぇー」ってなります。
 
例えば、彼が言うには「日本人はスパイク
で工夫するのはすごくうまい。でも、そう
いうものばかりに頼りすぎて、ハードヒット
しない。何が何でも難しいタイミングでも
強く打つという意識がない。だから、
とにかく今は打て!」と。
 (※この辺もどうなっていくのやら?)
 
でも、私だけの考えなのかもしれません
が、日本人のよさは、そのうまさであり、
外国人のブロッカーをイライラさせたり、
嫌なところをつくというところだと思う
ので、「あっ、そういう考え方もあるん
だな」と新鮮に思いました。そういう
捉え方も、頭ごなしに「ノー」というの
ではなく、今は受け入れて、みんな
フェロー(フェルハトコーチの愛称)の
アイディアを実践しながらやっています。
 
最後の段を読むと、宮下選手もなか
 なかのもんだなと感じましたが、
 どうですか?
 
  ◇  ◇  ◇
 

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 6/25 ブルーベルズとイビデンによる
 エキシビションマッチ。このコート間の
 大群衆は?↓9人制も最近人気です。
 
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33
 破顔一笑のブルーベルズ。右端に滝井生
 が見えますね(山本・安田選手)。まあ、
 同じ体育館を使ってますもんね。
 
  ◇  ◇  ◇
 

 初夏の夜長にくだらないものを作って
 いました。WL.にせよWGPにせよ早く
 総当たりにしないと、という思いで。
 結果が直、ランキングに加算されるの
 ですから、ダメダメな試合形式です。
※優勝だと50Pも入るんですよ。(世界
 選手権・五輪は100P)
 
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中国の難易度(←優勝に向けての)が
 49で、ドミニカのそれが11! なんて、これ
 ドミニカが優勝しても不思議はないです、
 とか。いや、控え目に言って予選R1位
 通過は十分にあり得ます。
 
 日本の難易度、高いですね。後半は
 塞(セルビア)→伯→中→塞→米とか
 入り口で塞がれて堪ったもんじゃない
 です。まあ、格上のチームとやった方が
 チーム力はつきますけどね。そう思って
 頑張ってもらいましょう、宮下選手にも。
 
〇2016年8月現在のポイント
1  中国 328
2  アメリカ 305
3  セルビア 262
4  ブラジル 230
5  ロシア 218
6  日本 178
7  オランダ 148
8  イタリア 130
9  ドミニカ 111
 
  ◇  ◇  ◇
 

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〇予選グループ戦
6/28 15:00
 vs タイ
6/29 17:30
 vs モルディブ
6/30 20:00
 vs 中国
 (クラブ名は不明です。)
 
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 現地体育館で練習中の豊田合成。
 おおっ!イゴール選手、いるじゃない
 ですか!山田選手は、どうでしょうか、
 様子を見てからの出場でしょうが、WL
 に出場出来なくてウズウズしていた
 高松選手が最高のパフォーマンスを
 見せてくれるだろうと期待しています。
 
78
 
分かりにくい図かも知れないですが、
 日本はD組(総当たり)で3試合に臨み、
 2位以上なら(その後)B組の2チーム
 と戦います。その結果(順位)により
 A・C組のいずれかのチームと対戦し、
 勝てば準決勝に進みます。
 GO!
 FIGHT!
 TREFUERZA!