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 (毎日新聞)
 
  ◇  ◇  ◇
 
水の都杯 5/21
 (一部既報)
 
9
 
8

ブルーベルズ
 2-0 鹿児島銀行
 (21-12,21-6)
 2-0 パイオニア(埼玉)
 (21-14,21-18)
 
〇決勝
 2-0 富士通テン
 (21-12,24-22)
 
MVP
 中馬愛理香 選手
 
10
 
レフェリー・ダイヤモンドプレーヤー賞
 重宗桜子 選手
 
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(中馬選手コメント)
新人ながらコートに立たせてもらい、周りの
方々の支えがあり、最優秀選手賞を頂く
ことが出来ました。チームとしても個人と
してもまだまだ課題は多く残りますが、
コートに立てることが当たり前ではないので
感謝の気持ちを忘れずこれからも頑張って
いきます。
 
(重宗選手コメント)
レフェリー・ダイヤモンド賞を受賞することが
出来、とても嬉しく思っています。これも
レシーバー陣が丁寧なパスをしてくれて
スパイカー陣が気持ちを込めて打ってくれた
おかげです。この試合でもたくさんの課題が
見つかりましたので、次の試合までに
しっかりと準備していきたいと思います。
 
  ◇  ◇  ◇
 
『PRESIDENT』より
 
“鍵を握る宮下選手の
  トスさばき”


気のせいかな、愛らしい顔がたくましく
変わっていた。リオデジャネイロ五輪の
出場権をかけた女子バレーボールの世界
最終予選。コートには、全日本のセッター、
21歳の宮下遥の気迫に満ちた姿があった。

五輪出場をかけた戦いの重圧とはいか
ばかりなのだろう。イタリアから2セットを
奪い、五輪切符を獲得した日、気丈な
セッターは試合後、安堵の涙をながした。

群がる記者の前でこう、漏らした。「自分で
自分をほめるわけじゃないですけれど、
がんばったなと思います」と。

才能は文句なし、である。2009年、中学の
とき、岡山シーガルズでV・プレミアリーグ
に史上最年少の15歳2カ月でデビューした。
 
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前回のロンドン五輪の翌年の2013年、夏の
ワールドグランプリでは全日本としてコート
に初めて立った。銅メダルに輝いたロンドン
五輪後、名セッターの竹下佳江さんが引退
した。その熾烈な後継者争いの中、大型
セッターの宮下が生き残った。魅力は
なんといっても、177cmの身長である。竹下
さんより18cmも高い。バレーボールにおいて
高さは武器となる。ブロックができるし、
スパイカーまでの距離が短くなるため、攻撃
にスピードを生み出すことができるのだ。
速攻も効果的になる。さらにいえば、宮下は
サーブもスパイクレシーブもいい。

ただトスさばきの安定感は竹下さんより
見劣りする。焦ると、トスが微妙に乱れて
しまう。まだ硬い。スパイカーにとっての
打ちやすさ、いわば“やさしさ”が欠けて
いるな、と映る時がある。
 

そりゃ、年齢がひと回り以上も違う竹下さん
と比べるのは酷である。経験がちがう。ただ
ここにきて、攻撃の組み立てがしっかりして
きた。アタッカーの心理状態まで読んで、
チームの攻撃を組み立てるようになっている。

勝負のイタリア戦。宮下は試合前、エースの
木村沙織主将に対し、「きょうは全部(トス
を)持っていきます」と告げていた。攻撃を
組み立てるのはセッターの仕事である。
だから、極度の重圧がかかる。セッターが
弱気になるとチーム全体が受け身に回って
韓国戦のように負けてしまう。が、一転。
フルセットの末、奇跡のような逆転劇を演じた
 
36 - コピー

タイ戦では、途中から手が震えるほど緊張
しながらも、最後までうまくあげ切った。

宮下はこう、笑顔で言っていた。「こういう
苦しい試合を勝ち切れたことは、私にとって
すごく自信になると思います」と。


ロンドン五輪までは、ベテランセッターの
竹下さんが木村らスパイカーを育てたが、
いまは木村らベテランのスパイカーによって
若い宮下が成長させられている。日本が
五輪切符をとったあと、セッターならではの
苦しみを知る竹下さんはこう、漏らした。
「よくあげ切ったなあ、という風に思います。
ねぎらいの言葉をかけてあげたい」。


宮下の課題は、トスの精度と攻撃の組み
立てである。どうスパイカーの持ち味を引き
出すのか。つまり、攻撃の“引き出し”をどう
やって増やしていくのか、である。


23日。リオ五輪の女子1次リーグの組み
合わせが発表された。世界ランキング5位
の日本は、五輪3連覇を目指す開催国
ブラジル、4位のロシア、9位の韓国、12位
アルゼンチン、21位カメルーンと同じA組と
なった。

連続メダル獲得のカギを握るのは、サーブ
とサーブレシーブ、そして成長著しい宮下の
トスさばきである。
 
  ◇  ◇  ◇
 
明後日は、高梁キャンプ“視察”に行って
きます。全日本組などいませんので、
17人でしょうか。インターハイを控えた
滝井高校も明朝出発のようです。
“金の卵”たち、たくさん来ているでしょうね。
楽しみです!